ヒバ

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ほのかな香りと優しいタッチでカラダとココロが和らぐ時間(とき)を…

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朋香(ほのか)

セラピストのともこです。

今月のアロマクラフトレッスンでも香りを楽しんでいただく国産精油の中から、今日はヒバをご紹介したいと思います。

学名:Thujopsis dolaburata SIEBOLD et ZUCCARINI var.hondai MAKINO

       (ツヨプシ ドラブラータ シーボルト エト ツツカリーニ ヴァル ホンダイ マキノ)

 科名:ヒノキ科

抽出部位:木部

抽出方法:水蒸気蒸留法

学名に関しては、オランダ医師ツェンペリーが日本から持ち帰ったものを、リンネが『ヒノキ科コノテガシワの一種(ツヤ・ドラプラータ)』として命名。

その後に来日したシーボルトが、日本から持ち帰ったものを、ツッカーニとの共同研究により『ヒノキ科アスナロ属』として新たに独立(ツヨプシス・ドラプラータ,シーボルト・エト・ツッカリーニ)。


明治に入り、日本で最初の林学博士である本多静六が、従来のアスナロと青森県のアスナロとの間に違いがあることを発見し、牧野富太郎がアスナロ属の中にアスナロの一変種ヒノキアスナロ(ツヨプシス・ドラプラータ,シーボルト・エト・ツッカリーニ ヴァル・ホンダイ・マキノ)として命名し現在に至ります。

(なぜ、hondaではなくhondaiなのか気になる・笑hondaseならわかるけど。)

ヒバの別名『アスナロ』は、ヒノキに似ていることから『明日ヒノキになろう』が由来と言われ、ヒノキに劣るイメージがあったようです。

文学作品ではヒノキになりたくても決してなれない哀れな木として扱われていますが、実際には、枯死しても芯までは腐らないほどの耐久性があり、ヒノキとは引けを取らない優良材です。

前期のNHKの朝ドラのサヤカさんの木はヒバだったんだな…と今になって思います(見ていた人しかわかりませんね)。

和名で『アスナロ』と呼ばれる以前、古い時代は『阿須桧(アスヒ)』という名がでてきており、さらに古い時代には『アテ』といわれ『アテヒ』がなまって『アスヒ』になったのではないかといわれています。

『アテ』は古代語では『貴い』という意味で、『アテヒ』とは『貴いヒノキ』となります。


なぜ『ヒバ』と呼ばれるようになったのか、はっきりしていません。

東北地方の古文書では『檜』と記され、木曽地方の檜は『上方檜(かみがたひのき)』と区別されていました。

『檜葉(ヒバ)』、『草槇(クサマキ)』の呼び名もあります。

江戸時代九代将軍家重の頃に「アスナロ」の別名として『ヒバ』をあげ、13代将軍家茂の頃に『櫓(ヒバ)』と定められています。

現在、森林管理局にある、明治から大正にかけての文書には『羅漢柏』とあり、『ヒバ』と読ませたようですが、非常に不便で困ったようですが、そのかわり、東京で『櫓』の字が通用語化されたとのことです。

アスナロは青森県内真部山国有林を北限とし、木曽地方を中心に九州鹿児島県に掛けて分布し、ヒノキアスナロは青森県を中心に北海道南部から関東北部に掛けて分布しています。

両方とも『ヒバ』と呼ばれ、アスナロが南方系のヒバ、ヒノキアスナロが北方系のヒバと区別されています。

青森県内に生育しているヒバは『青森ヒバ』と呼ばれており、 青森県では県の木に指定され、現在は県木となっています。

青森ヒバには、ヒノキチオールが含まれています。

ヒノキチオールと言うと、ヒノキに多く含まれている感じがしますが、ヒバにはヒノキの10倍ものヒノキチオールが含まれています。

ヒノキチオールは殺菌性に優れた成分で、多くの雑菌類やカビ類、ダニなどの増力を抑える力があり、ヒバで建てられてた家には、蚊やシロアリなどの害虫がが寄ってこないと言われていています。

植物の利用は先人は感覚でわかっていたことがよくわかりますよね。

また、ヒバに一番多く含有されているは『ツヨプセン』。

こちらも、防腐、殺虫、収斂、鎮静作用があり、これらは自己防衛のための働きのための(アレロパシー)成分としての働きがあります。

全体的にセスキテルペン炭化水素、セスキテルペンアルコール類が多いことから、ブレンドの際はベースノートとなります。

少しヒバが入るだけで、グッと香りの奥深さを感じられるような気がします。

飯田橋にヒバの取り扱いをしている店舗ひば工房さんがあると話だけは聞いていますが、一度行ってみたいと思いっています。

店内にいるだけで癒されそうですね。

ちなみに、ヒバが苦手だという家族がいて、びっくりしましたが、他にも苦手だと言われたことがあるので、日本人に万人受けするわけではなさそうです。

これも、嗅覚の不思議ですよね。

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最後までお読みいただいきありがとうございました😊

明日も笑顔が溢れる1日になりますように…✨

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