食品衛生講習会
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朋香(ほのか)
セラピストのtomoです。
またかなりの暑さがやってきましたねー。
そんな今日は、PTAの食品衛生講習会に参加してきました。
学校行事における食中毒を防ぐための講習会で、主に、ノロウイルスについてでしたが、正しい手の洗い方や使い捨て手袋の使い方、もちつきの際の注意事項などのお話しでした。
10年程前は、今の季節が食中毒の発生が一番多かったのですか、H27~30年は冬も多くなってきていて、それはノロウイルスが増えてきたからのようです。
また、H30年の病因物質別発生状況だと、アニサキスが一番多いのですが、1位のアニサキスは、魚にいる寄生虫で体内に入って悪さをするので、件数=患者数になります。
2位のカンピロバクターは生の鶏肉にいる寄生虫で、こちらも、患者数はそれほどでもなく、それを考えると3位のノロウイルスは患者数が圧倒的に多くなります。
こちらは、人を介するウイルスになり、感染経路も
①加熱不十分な二枚貝を食べて感染
②調理従事者の手指を介して、食品を汚染しその食品を食べて感染
③感染者の排出した糞便や嘔吐物で感染
となります。
ノロウィルスは感染しても発症しないこともあるそうです(不顕性感染)。
H26年は浜松で学校給食の食パンが原因でノロウィルス食中毒が発生し、検品作業員からノロウィルスが検出され、その原因は焼きあがったパンを1枚ずつ検品作業員が手に取り異物の有無を確認する際に、使い捨て手袋は使用していましたが、手洗い用の水道の調子が悪く、手洗いが不十分で、パンにノロウィルスが付いてしまったそうです。
また、私は記憶にありますが、H29年には刻みのりで立川市と和歌山県の学校給食でノロウィルスが検出され、加工業者の裁断機やトイレからノロウィルスが検出されました。
こちらは、一人でやっている加工業者が当時下痢をしていたらしく、それが原因だったといわれています。
ここで、手洗いの重要性が出てきます。手首まできちんと洗わないと…ということで、なぜ手首まで?となりますが、長野県で飲むゼリーの容器にポスターカラーを便に見立てた実験容器を作り、和式、洋式トイレそれぞれで水溶性下痢便の跳ね返りの実験や、代替ウィルスを使って、トイレットペーパーのウィルスの通過実験をした結果により、お尻を拭いた後の手指や手首にウィルスが付着しているために、トイレの後は指、手首まできちんと洗うことが必要とのことでした。
消毒に関しては、ノロウィルスを消毒する際の次亜塩素酸ナトリウム液の濃度について、
200ppm次亜塩素酸ナトリウム=原液(家庭用塩素系り、漂白剤)20mlに水6L(汚れていない場所を消毒)
1000ppm次亜塩素酸ナトリウム=原液100mlに水6L(嘔吐物の後を消毒)
という判断で使いわけるとのことで、これらの水溶液は、遮光の入れ物に入れ、きちんと栓をして常温で6ヶ月は保存可能とのことでした。
冬の季節には作っておくといざというときに慌てないですみますね。
また、ノロウィルスは、ノンエンベローブウィルスといい脂質の被膜を持たないウィルスのため、アルコール消毒が効きませんが、国立医薬品食品衛生研究所がH27年度にノロウィルスの不活化条件効果の判定試験結果というものを出していて、十分ではありませんが、効果があるエタノール系の消毒薬があることもわかっているそうです。
インフルエンザは、エンベローブウィルスのため、アルコール消毒で皮質の被膜を壊すことができるので、有効となります。
エタノール系の方が使いやすいので、用意しておいてもいいのではないかと思いました。
使い捨て手袋は、きちんと手を洗って消毒してから使用しないと、表面にウィルスが付いていまい、効果がないので、きちんと手を洗うことが重要とのことです。
腸管出血性大腸菌(O157等)も、ノロウィルスと同じで、ウィルスの数が100個以下で発症します。
牛の腸管内にいるウィルスなので、肉の生食が関与すると思われがちですが、過去には、おだんごや、白菜浅漬け、きゅうり、サンチュなどが原因となっています。
自宅ではそこまでするのも…?ですが、学校行事等で、野菜や果物などを提供する場合は、洗浄、消毒は念入りに行う必要もあるそうです。
野菜や果物に関しては、食品添加物として、塩素系の消毒薬があるので、そちらを使用します。
全体のまとめとして、
①食中毒予防の三原則(つけない・ふやさない・やっつける)は基本中の基本
②『もしかしたらノロに感染しているかも…』という意識が必要
③ノロウィルス対策の要は『正しい手洗い』
④エタノール系消毒剤を上手に活用する
⑤使い捨て手袋を過信しない
⑥野菜や果物を提供する際は洗浄消毒を
⑦もちつきには細心の注意を払う
が挙げられましたが、①~④は普段の生活でも心掛けられるがことですし、⑤~⑦は学校行事や、これからの季節、お祭り等で出店する際に気を付けるといいかもしれませんね。
最後までお読みいただいきありがとうございました😊
明日も笑顔が溢れる1日になりますように…✨